クリーニングに出すとワイシャツはなぜ縮むの?

クリーニングに出すとワイシャツはなぜ縮むの?

それは、接着芯地を使用しているワイシャツを濡れた状態で高温プレス〈150度〉をかけて仕上げます。それを繰り返すことにより接着芯地のノリが変化し縮んでしまうのです。

縮んだワイシャツの状態は

① 衿がはねている

② 衿裏が上がりネクタイが見える

③ 前立てが縮みボタンホールとボタンが合わない

④ カフスがそってしまう

などです。

原因

① 接着芯地が使用されていること(国内生産の90%が接着芯地)

② 繰り返し濡れた状態で高温150度でプレスするため

なぜ接着芯地が多いのか?

① 縫製が簡単なこと

② 業務用クリーニングに出ているワイシャツの比率が20%と低いこと

なぜ高温でプレスするのか?

① 濡れているほうがプレスの仕上がりがいいこと

② 乾いた状態でアイロン〈100度〉でプレスすると仕上がりが悪いことと時間がかかり価格が5倍ぐらいもらわないと合わないから

おしゃれなワイシャツを気持ちよく着るには?

① 接着芯地を使用しないワイシャツを買う(縮んだものは元に戻りません、一時的には可能)

② シャツとしてクリーニングに出す(機械のプレスほどきれいにならない)

③ 家庭でクリーニングする(接着芯地のワイシャツは家庭洗濯ではすごく便利です。アイロンは130度以下で)

着芯地の見分け方

① 見た目で判断する

接着芯地が使用されている場合、ワイシャツの襟や袖口、前立てなどに厚みがあり、硬くなっていることがあります。そのため、手で触れてみて、柔らかさを確認することができます。

② 生地をはがして確認する

接着芯地が使われている場合、芯地と生地が強く接着しているため、生地を引っ張ると一緒に芯地も引っ張られることがあります。生地と芯地がはがれるかどうかを確認してみてください。

 店員さんに聞く

接着芯地を使用しているかどうかは、専門の店員に聞くことができます。購入する店舗によっては、商品についての詳細を教えてくれることもありますので、お気軽に店員にお尋ねください。

その他知識

① 130以上の熱を与えると樹脂が溶け、縮みやすい(工場のプレス機は150度だから)

  洗濯表示でアイロン中〈140度から150度〉になっているので当社に問題はない

② 接着芯地のワイシャツを160℃で10回プレスすると3%弱の縮みが発生します。 約1センチ縮むとワンサイズ小さくなった印象になります。

③ 芯地には3種類ある

1 接着芯

2 仮接着芯 その名の通り、水溶性の樹脂で芯地を仮接着しているもの。 洗うとノリが取れてフラン芯のようになりますが、クリーニングに出すとパキッとした仕上げにしてくれます。

3 フラン芯 表地と無接着の芯地なので、柔らかいのが特徴。 ただし、自分ではパキッとした仕上げにするのは難しいです。

2と3がおすすめです。

④ ほかにもクリーニングを繰り返すとダメになるものは

シームレス製品 縫ってないので洗濯を繰り返すと接着剤が取れてないのではがれる

ボンディング製品 2枚に生地を接着しているのので繰り返しの洗濯で部分的な剥がれが生じる

圧着シール品 プリントしてあるものははがれたり破けたりする(生地とプリントの伸びが違うため)

接着ボタン 貼り付けてあるボタンよく金の台座に真珠の反面をつけてあるみたいなもので、クリーニングでよく落ちます

などたくさんあります。

      

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