ワイシャツで使われているのりの正体は?
多くの方の仕事着として着用されているワイシャツですが、クリーニング屋さんによって固さや仕上がり具合が違います。
その要因の一つがのりなんですね。
仕上がりに関してはアイロンや機械が持つ役割が大きいですが、着心地や肌触りという面ではのりの違いにあります。
ではのりにはどんな種類があるのでしょう?
・化学のり
化学のりは加工デンプンやカルボキシメチルセルロース(CMC)主成分とする半合成糊と、ポリ酢酸ビニルやポリビニルアルコール(PVA)、耐熱性ポリマーなどを主成分とする合成のりに分類されます。
科学のりの方が安価で手間がかからないため使いやすいという反面、体には良くないとされています。ワイシャツなどは直接着るため、皮膚からの吸収が懸念されます。
アトピーなどの方の多くは家庭での洗剤の使い過ぎや科学のりを使ったワイシャツを着ると症状がひどくなってしまうこともあるようです。
・天然のり
天然のりの多くは小麦でん粉及び米でん粉などの穀類を原料とするものとタピオカでん粉、ばれいしょでん粉、かんしょでん粉などのいも類を原料とするものに分類されます。
クリーニングではトウモロコシを主成分とするコンスターチと呼ばれるのりやタピオカを主成分としているのりが使われていることが多いです。
天然ノリの特徴は食べれるという所にあります。(実際に人間は食べませんが虫やネズミが食べます。)虫やネズミが食べれるということはそれだけ安全性が高いという事も言えます。
しかし、天然のりは種類によってのりの成分を発揮させるために煮出す作業などが必要な事もあり、少し手間がかかります。
まとめ
クリーニング店では90%以上の確率でワイシャツにのりを入れています。
毎日着るものですから体に良いものを着たいですよね。
お値段の高い安いも一つの基準ですが、使われているのりを考えてみるのも面白いと思います。
各社それぞれの思いがありますので一度聞かれる事をお勧めします。
ちなみに弊社ではトウモロコシを主原料としたのりを使っております。
榎本周平
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